je joue

好きだってことを忘れるくらいの好き

『椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常』を終えたOTKより

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3/13 Bunkamura

4/15 名古屋

5/10 国際フォーラム

(11/18 ドルビーアトモス上映)

に行きました。ほとんど大楽観て書き殴りました。

関係者の皆様がご不快にならないように…とは思っておりますが、とち狂ったOTKの怪奇文なのでご笑覧いただけたらと思います…(記憶違いなところあればご指摘ください)

 

 

開演前

BGMはいつものクラシックシリーズ。Shazamにかけたら、プーランククインテットだったらしい。

開演直前に必ずかかるのが、『ベニスに死す』のアダージェット。林檎さんは本当にマーラーがお好きなんだな…と。

 

あの世の門

十字にスリットが入った黒幕がかかったまま歌が始まって、スリットから照明だけ見える形。

見えるものがほぼない分、聴覚への訴えが増すし、とにかく特に名古屋以降は最初から林檎さんの声の凄み・声量・響きが素晴らしくて驚く。*1ドスの効いた低い声マジで良…

あと光る十字しか視界に入らないので、なんだか厳かな雰囲気でここがあの世へのスタート感がすごい。今思うと、"諸行無常"というテーマはもう開演前のマーラーからここまでで始まっていたのだな…

 

我は梔子

…なんで今までこんなに格好いい曲スルーしてたんだろ…今回の実演で一番好きになった曲かも。

幕が上がってこんなに静かに始まる実演って珍しい気がする。イントロの林さんのピアノのシンプルな美しさが耳から身体全体に出汁みたいにじわじわ染みていくみたいだった。ヴァイオリンパートを佐藤さんのアコーディオンが担ってるのも凄くいい。

OTKの皆さんが拍手なくじいっと舞台に見入ってる集中力で満ちていた印象。"静謐"という言葉がまさに合うような。

 

「初めて身に染みてゐる 生きてゐると言ふこと 我は口、無しで良い 何も彼も持つてゐるから」

ここの歌詞が好きすぎて。"わたしたちは何も持っておらず不自由や理不尽の中に居るようで、実は生まれながらに全てを持っている(だから其処に生きているだけで良い)"みたいな、全肯定の人生讃歌みたいなメッセージが林檎さんのいろんな曲に脈々と流れているのが私は好き。

(半年経った上映会でも全く同じことを考えて観ていたので、本当に、私の人生の道標みたいな一節なんだろうな…)

 

今回の編成が、ピアノ(キーボード含む)・アコーディオン・ベース・ギター・ドラムなので、ギターだけ例外だしヴァイオリンはいないけど、本当に本場のタンゴを演奏するのと同じような編成なので、マジでここはミロンガ(タンゴの踊り場)ではないか…と錯覚する瞬間が何回もあって。タンゴ音楽が大好きな私には夢のような編成でもあった…

 

ちなみに林檎さんの衣装は、遠目だと現代風袈裟かな???って思ってたけど合ってるのかな(前の方で観たOTKいかがですか)

ピンクのおかっぱ丈ウェーブみたいな髪型(説明下手)で、白レースのヴェールで目隠しになってるんですけど、「見よこの眼を」「見よこの肌を」のとこでちゃんとヴェール上げて顔見せてくださるんですね〜〜〜好き

 

どん底まで

ここまで静かな感じだったから、ロックナンバーが来て客席盛り上がってるのがすごくわかる…名越さんのギターと石若さんのドラムも稼働しはじめて、当たり前なんですがめちゃくちゃ格好いいの

「一寸待った〜」で手を突き出して待ったポーズする林檎さんが可愛すぎ


カリソメ乙女

イントロのドラムだけで昇天できる。ここで林檎さん\イラッシャイマセ/してくださるし、脱ぐ(ベージュっぽいもこもこニット的なものを彼シャツ形式で着てる+ガーターでレッグウォーマーとめてる)し、ツアータイトルとSISのお二人が出てくるのでめちゃくちゃテンションが上がるし、当然OTKは手旗をブンブン振るのでとても綺麗。

今回の編成に金管楽器がないので、鍵盤隊がそこを担っていてすごく新鮮に聴こえるアレンジ。One time〜のところはテンション抑えめ色気ダダ漏れで心臓に悪くて好きです…

 

走れゎナンバー

もはや恒例(?)借り物の車で樹海行き(今回もちゃんと標識出てた)

何回も聴いてるけど、この曲踊れすぎない???って今更気付いたし、2番冒頭のところ鳥越さんのベースだけになるなんて聞いてない!何あれ格好良すぎ引き算の美学的なことってこういうことじゃん…

 

JL005便で(remix)

児玉監督の映像の美しさが爆発してて好きだったりする。何度か実演でやってる曲と思いますが、毎回波打つ海みたいな映像出ませんか?あれが曲の美しさと溶け合って毎回すごく好きなんです…

あとサビ前のとこで色がパーン!って爆発するとこ(伝われ)

 

ワインレッドの心(セトリ変更前)

死ぬほど好き。本家も良いけど、林檎さんバージョンのタンゴアレンジが最高すぎて何回聴いたかわからないので、そのまんまの編成で再現されて目頭が熱くなった…

ラスサビに向けて静かに燃やす心の鼓動が聴こえてくるような、秘めてるけど熱い想いを宿し続けている人だなって感じるところが好き、音楽でそれが伝わってくる(いつかこの曲で踊るのが私の夢)

聴けてよかったという気持ちとBunkamura当たってなかったら聴けてなかったのか危なかったという気持ちと…

(円盤には両バージョン入れてくださいませんか???→本当に入れてくださった!!!黒猫堂さんありがとうございます!欲を言えば上映会でも映画館の高音質で聴きたかった…)

 

青春の続き(セトリ変更後)

死ぬほど好き。どうしよう、なんで私が死ぬほど好きな曲同士でセトリ変えるんですか!!!円盤には両方…(2回目)

 

諸行無常から脱線しますけど、『宝飾時計』という舞台作品と『青春の続き』という楽曲に、多分日本一激重感情を抱いてるOTK(言い過ぎ)なので語っていい?いいよね?ありがとう

(舞台のネタバレしますよ)

 

そもそもなぜ激重感情なのかというと、私が主人公のゆりかとほぼ同い年女性だし、性格的には相手役の大小路にめっっちゃ近すぎるんです。

つまり、「絶対に手を離しちゃいけない相手」だってわかってるのに、一緒に居られない2人それぞれの中に私そのものに近いものを明確に見てしまったからです…

そのすれ違う様をめちゃくちゃ丁寧に、それでいて美しく、積み重ねていく不可逆な時間の尊さをこれでもかと見せてくる(だからこそタイトルが時計なんだと思う)

だから、私の分身がそれぞれ居て引き裂かれる気持ちだったし、物語そのものに対する解像度が高すぎてしんどいのに舞台としての完成度が素晴らしすぎて、人生ベストに入る作品だったんですよ私的には。

 

それでやっと『青春の続き』の話をするんですが、劇中で大小路が去った後にゆりかがラストで歌う曲なんですね。歌詞見れば、不在である誰かに話しかけてる曲だなってわかりますよね。

大小路とは子供の頃に出会っていて、一旦別離を挟んで出会い直すんですが、また離れることになる。でもそれまでの過去の時間が消えるというわけではなくて、「自分以外のために生きる幸せや思考」に基づいた人生をここから生きていくことになる。いわば"青春の続き"だったこれまでの時間を終わらせて、次の人生へと時計を進める決意をかためている…のが歌の前半だと思っています。

 

ただそれだけではなくて、やっぱり大小路とは一緒に居たかったのが彼女の本来の願いであって叶ってないわけで。大小路への想いが溢れて、どうしようもない運命へのやるせなさ、未熟さ、苛立ちもちゃんと残ってて、後半のその混沌としたところこそが魅力だと思う。綺麗に割り切れないのが人間だから。

特に「動物好きと自負する貴方〜」のところ、演じている高畑充希さんの技量が凄すぎるからだと思うけど、音源と舞台では全然違って。

もっとドス効いてて、迫力が凄くて、野生を感じた…本当に鳥肌立ちました。というか私2回観に行って、2回目が最前列!だったんですけど、あまりに気迫が凄かったのと、物語に自分が入り込みすぎてボロッボロに泣いてしまった…

 

はい!やっと!林檎さん版の話をするねOTKの皆さんお待たせしました

こちらは一言で言うと、どこか諦めを知った"大人の余裕"みがあって全然違って衝撃的だったんだよ…


最初の方のほわほわしたグロッケンみたいな音(語彙力)なんだったんだろう…?とにかく、アレンジがまず全然違うので雰囲気が違う。

原曲はカルテット+ピアノでクラシカルで重厚感のある編成で(舞台上の生演奏めちゃくちゃよかった感動した)、今回は弦パートないし、それこそ先述の「動物好き〜」のパートのとこなんてちょっとラテン風味を感じたし、林檎さんの歌い方もちょっと軽めな感じで、舞台とは正反対すぎてびっくりしました。

 

細かい事言うと、1番は高くて可愛らしい独特な林檎さんの声って感じで、2番はちょっとドス効きめで大人っぽくて(諦め、というワードはここで感じた)、一旦軽くなって、ラスサビの「嗚呼 貴方を掴んでいられたら〜」のところなんて本当に圧巻で、歌い方一つで一本の舞台、一人の女性の人生みたいな、物語ができてるんですよね。


他方で、あと15年経ったゆりかはこうなってるかも、という解釈も想像させられるんです。

大小路との別れから時間が経って、少し客観視していて、でもきっと沢山後悔や寂しさを繰り返しながら生きていたであろう背景も其処に見た気がしました。

 

あとラスサビ前(「己自身のため〜」)のとこ、先述の目隠しヴェール的なやつを手に持って見つめて歌っていらして、それも演出が細かすぎて凄い…って思った。立ち止まって、本音を絞り切るような詞とちゃんとリンクしてるんだよ…

 

記憶違いでなければ、『青春の続き』の最後の音を歪ませたまま次の『酒と下戸』に繋げるの途中からのアレンジのはず…めっちゃ驚いた…

 

酒と下戸

実演で初めて聴いた気が。サビ前、ドラムに合わせて歌入るとこでぴょんってジャンプして両足ガッって開いて正面向いて歌う仕草がかわいい(語彙力)

かと思うと、アウトロのとこでやっぱりドラムに合わせて腕を波打つような振りをしてて、あそこはめっちゃ美しいんですよ…流石バレエ経験者…

 

意識(remix)

本家も好きだけど大沢伸一さんの音楽が好きなので、こんなに雰囲気変わっても格好良くなるんだ⁈って思っちゃうし、気付くと身体が踊ってしまう中毒性。始まったとこで歓声上がってたからやはり人気曲なんですね。

あと黒猫DAOKOさんがかわいいし、脇で踊るSISさんも猫仕様でめっちゃ良だし、でも一番はサビで死ぬほどぴょんぴょんしながらベースゴリゴリ弾いてる鳥越さん最高すぎない???可愛いと格好いいの洪水で死ぬ…

 

神様、仏様

諸行無常と言えばこれは外せないよね。繰り返すARE(2023年の関西人にしか伝わらん)のネオンサイン格好いい。林檎さんは赤と白の長い羽織着て少し和風な感じに。

サビ前の一瞬ジャジーなアレンジになるとこ好き。そこからのサビでOTKの手旗めっちゃ揃ってて気持ち良すぎる…私はMIKIKO先生の振り付けも好きなので、振りに合わせてノるのも楽しいよ…

 

TOKYO

『神様、仏様』から途切れなく入るその時点でもう優勝です(そもそもMVの東京タワーから突入しますし🗼)

とにかく林さんピアノ無双すぎて…!!!5拍子もなんのその、多分原曲より気持ちテンポ速いくらいで弾いてない?ってくらいの演奏、もうピアノの音の粒だけで洪水みたい、圧倒的

それに負けないベース、ドラム、歌。シンプルなものこそ強靭で美しい

 

私のエターナル人生のBGMというかもう表も裏も清濁も全て飲み込んでの"人生"だし"私"なので、歌詞をちゃんと見ると情緒がおかしくなる…なんでこんな暗くて澱んだ人間の一面すらちゃんと目を背けず掬い上げられるんだろう

 

「ずっとひとりならーーーーー(ギリギリまでのばす)長いわ」って伸ばして歌ってたのが珍しかったし、横向きにしゃがみ込んで歌っていたのも珍しくて、この曲を体現してるみたいで印象的だった。

 

天国へようこそ

イントロがグロッケン?とアコーディオンの組み合わせで、一寸怖いファンタジーみたいな雰囲気出てて凄く良かった。林檎さんは左右半分ずつで黒と白のロングガウン着用。

最後「さらばだ!」でスモークの中に消えて、後ろのスクリーンに昇天していく姿が見える。これもスモーク越しに見えるので、なんかファンタスマゴリア的な不気味さがあって、まさに"天国へようこそ"

 

鶏と蛇と豚

衣装チェンジムービータイム。別名AYAさん無双タイム。OTKに聞きたいんですが、あなたのAYAさんはどこから?(風邪薬じゃない)

というか鶏と蛇と豚のどれが好きですかって話。私はサビで舌出す蛇派です🐍

MVの映像から少し差し代わってて、受精卵の映像が入ってたと思うんですが、私達の持つ"原罪"のような、罪深さ欲深さ(まさに三毒なんですが)が際立つな〜と思いながら観てた。

 

幸先坂/同じ夜

セトリ変わったところ2箇所目。私の知人は幸先坂が好きすぎたけど、同じ夜の弾き語りも良すぎて泣いたって仰ってて、めっっっちゃわかる…と思ったので、黒猫堂さん円盤には両方入れてくださいませんか???(n回目)

林檎さんのピアノ弾き語りは、実は私初めて生で観た気がするので、すごい…素敵だ…お歌もピアノも上手すぎだよ…って感動しちゃいました。不協和音ではじまり、不協和音で終わるところが好き。

ピアノ越しに覗く金髪ショートがお似合いすぎて、双眼鏡でガン見してしまった…


人生は夢だらけ

TLで「椎名林檎からでしか摂取できない栄養素がある」って書かれてる方がいらしたけどさ、

自由〜〜〜!の絶唱とラストで突き上げる拳こそそれだよ、それ摂取するためにOTKは生きている…(マジで毎回実演行くたび思ってます)

わたしたちの人生を彩って、支えてくださってありがとう


あとお衣装、最初ボルドーっぽい色で光沢のある布の膝丈ワンピ(スカート部分が贅沢に布多めでふわっとしたライン)かと思ったら、チャンピオンベルトにグローブなのでボクシングスタイルなのね。正面から見てやっと気づいた。襟のとこにいっぱい勲章みたいなの付けてたから強い選手ってことなのかな…?*2

 

仏だけ徒歩

天才タンゴアレンジ…!!!えっ不思議なシタール風ギターがふわふわ乗ってる感じののこの曲を⁈って感じ

最初アコーディオンだけだし、突然のみんな大好き忘るまじおじさん*3の電子加工済みお声で一瞬なんだこの曲…ってキョトン…ってしちゃった

これマジで大発明すぎるアレンジだと思うので音源化しないかな🤔黒猫堂さーん(事務所への要望とにかく言うOTK)

 

私は猫の目 (新曲)

Bambiちゃん!可愛すぎる…多分東京楽でお見かけしたんだけど、細すぎてびっくりしたあの身体であんなに格好良く踊るのすごい…

この曲の詞は「江戸弁のねこ口調」(ご本人MC)らしい。例えば「尚」がにゃーおになってたり愛らしさ満点…


公然の秘密

SISさまのおダンスがちゃんとAYAさんテイストを残してるのを感じるし、ラストのとこ林檎さん頑張ってLockっぽく踊ってたしビシッ!って敬礼してたし可愛いかよ〜〜〜

金管なくてもちゃんとエレキとエレピの電子感とうねうねベースと締めるドラムで全然寂しくないというか、原曲と変わらず派手に聴こえるの地味にすごいことでは?と思って聴いてた

 

あと今回の実演に関係ないけど、もうn番煎じってくらい言ってるけどOTKなのでしつこくまた言いますね

わたし時効警察のOTKだし、三日月くんの中の方のガチOTKなので、この曲の三日月→霧山への恋心の解像度が高すぎて、本当に林檎さん凄いな⁈って思ってるんですけど

…マジでなんで三日月くんが歌うの実現しなかった…⁈そのために作ったって仰ってましたよね⁈このクレームどこに言えばいいのテレ朝?黒猫堂さん??Breathさん???

せめていつか提供が叶いますようにガチで願ってます

 

女の子は誰でも

照明暗め、窓枠とドアのセット。窓枠から月光が差し込んでるみたいな照明が綺麗。室内設定っぽくて椅子とクッションも出てきます。

またまた林さんピアノを堪能するお時間…この曲のピアノだけでチケット代の元が取れてしまう…

イントロだけでもういい雰囲気のバーに来たのかな?って感じの超絶素敵なピアノが流れてきて、でも実はその間に林檎さんが超絶早着替えしてパジャマスタイルに変わってることに、私は大楽にてやっと気づきましたわ…

アイスミント色のシルクみたいなパジャマ、クッッッソ可愛かったのであれグッズ化して!って声ちらほら見かけたけど、本当にあれ売れると思う私は絶対買う

(映像できちんと確認したら、やっぱりクッソ可愛かった。特に襟から胸元にかけての装飾めちゃくちゃ綺麗…流石keisuke kanda)


そしてそのパジャマスタイルでクッション抱いて、間奏では口笛吹いた!と思ったら即切り替えて格好良く歌い上げて、でも後半の英詞のとこはなんか知らないけどマイク持って歌いながら、上手下手にズンズン歩いてぴょんぴょんしてた(うまく言えないけどコミカルに移動してた)林檎さんが超絶可愛くてハカハカするし死人が出てると思うんですけど大丈夫ですか???

 

Eternal Flame (cover)

私の学生時代の思い出の曲なので、まさか林檎さんのお声と彼奴等の演奏で聴くことができるなんて夢にも思わなくて…すっごいサプライズだったし嬉しかった…こんなこともあるから人生は夢だらけ

選曲の理由はなんだろうかとずっと考えたんですが、『女の子は誰でも』と合わせて女の子の恋心パートって感じなのかな?"Am I only dreaming?"だし、パジャマ着て歌うならそうよね

 

原曲(the bangles)の甘い感じの歌声も好きだけど、林檎さんの独特の声色だと甘やかだけどすっきりしてて力強さもあって。最後の"an eternal flame〜"って伸ばすところ、凄く格好良かった。

音楽面は私は原曲より断然今回の方が好き。ピアノだけから、一番で少しずつ楽器が増えて盛り上がっていってバンドサウンドで重なっていく感じが良かった。これは好みの問題だけど。

 

あと名古屋で思ったんですが、最初映像ついてなかったですよね?林檎色の紙飛行機が部屋の中から外へ飛んでいくやつ。

今回の名物の折り紙紙飛行機、どんどん改良されてたようですが少なくともBunkamuraと名古屋の時は全然飛ばせてなくて、名古屋ではすぐヒュンって落ちて最前ドセンの方が拾ってて面白かったw周りの人もちょっと笑ってたw(毎回飛距離短かったみたいですね⁈笑)

でも大楽は割と綺麗な弧を描いて飛んでたから、ちょっと感動しちゃった笑。Twitterに飛行機の写真いくつか上がってて、形も改良されてたみたいだし、中に毎回違うメッセージ書かれてたらしくてそれは本当に感動した…

 

いろはにほへと

Eternal Flameのアウトロのとこで実は超絶早着替えされていることをやっぱり大楽で気づいたんですけど、今回の衣装で一番これが好きだった!

ここでにるゔぁーなに着いて天女様にお会いできたという解釈でよろしいですか?めちゃくちゃ美の暴力なんだが???

 

お衣装見て一発でこれkeisuke kandaでは?って確信したし、実際エンドロールでそうだったってわかったんですけどね、胸元のレース?の縁取りの模様みたいなのがめっちゃ"っぽい"と思ったんですよね。本当に服のテイストが好きすぎる…

言葉で説明は難しいけど、超絶短いミニワンピみたいな感じかな…ガーターしてたはずだし、あとロング羽織も同色同素材っぽい感じ

黒髪前髪ありウィッグ(NIPPONの時と一緒?)に、お正月に飾る派手な熊手載せててびっくりした…咄嗟に、盛り盛りのヘアに模型の船を乗せてたマリーアントワネット思い出したよ…(しかも熊手にネコチャン居たらしいのに全然気づかなかったよ…)

 

曲の話全然してなかったけど、この曲は林檎さんのタンバリン捌きを見るのが楽しいなってことに気付きました

 

命の息吹き

…懺悔すると、初回で唯一わかんなかったこの曲…提供曲見逃してたー!

しかし、本当にツアー通してめちゃくちゃ好きになったんです。歌詞とサウンドの美しさ軽やかさ色鮮やかさが、耳から聴いて、目で見えて匂い立つみたいな錯覚覚えるようになったもの

フォロイーさんでこの曲聴いててじわじわ涙出た、「とにかく愛させてほしい、注がせてほしい歌」って仰ってて、一気に解像度が上がった…名曲じゃん…

 

いとをかし

絶対プリンが食べたくなっちゃう🍮林さんのしっとりピアノと昔の文語体って感じの歌詞をしみじみ味わうタイム…

おじゃる丸が大人になったらきっとこんなふうに思うんだろうな〜って歌だと思ってるし、これを幼少から聴いて育つ今のお子たち英才教育すぎるな

 

長く短い祭

そりゃやるよね!サビで林檎さんに手旗の振り方レクチャーされながらブンブンしないと実演が終わらないのですよ!!!

あと忘るまじおじさんの出番あってよかったよ!!!(すごい安心感)

やっぱり金管がないのにすごい普段よりラテン感を感じたのですが、多分ドラムとピアノかな、凄くリズムを感じた

 

緑酒

何もかも元通りになったわけじゃないけれど、やはりこの曲を聴いてこみ上げるものがあった人が多かったんじゃないだろうか。

私は運良く3年前の閏日にフォーラムに居たので、大楽はまた同じ場所でこの曲をちゃんと生で聴くことができて、感慨深い瞬間でした。

 

あと今回のセトリで言うと『仏だけ徒歩』と『緑酒』って、林檎さんと同世代の氷河期世代の方々からしたら凄く応援歌ですよね…その世代の愛好家の方がどういう風に聴いてらっしゃるのか興味が湧いてます(私はゆとり世代です…)

そしてMVが大好きなので、最後のスクリーンの桜吹雪の美しさで更にテンションが上がった…(いつかあの料亭で緑酒ごっこするのが夢)

 

NIPPON

やっぱりこの曲もやらないとですね。『緑酒』からそのまま途切れなく突入するし、銀テ舞うしラストに相応しい華やかさ!OTKの手旗振りスキルも最高潮になるし、間奏で林檎さんに「もっとー!」って煽られるから頑張っちゃうあの空間がとっても好き

そもそも『緑酒』の途中で、あの黄色いギターを装備してるのでなんとなくわかるんですが、間奏で林檎さんと鳥越さんが前に出てきてガーって弾くのめちゃくちゃ格好いいし、持ち場でそのまま弾いてる名越さんも最高だし、合法でキマれてしまうよ

 

アンコール

外はねウィッグに、膝丈タイトスカート(体の横側で編み上げになってる)と同布のジャケット、中はツアーTシャツにやはり同布ポリスハット的なやつ!薄緑みたいな色でかわいい!!!

というかあの布多分ジャージー生地よね。やはりkeisuke kandaじゃーんって思った


大楽以外はMC少なめで、でも「またすぐにね」ってそっと言ってくださったのがうれしかった、いつかわからなくてもそういう約束ができる日常の尊さをわたしたちはもう知ってるからね*4

 

大楽はすごくMC話されてて、全文ちゃんとメモしてる人TLにいらしたらから探してほしいのですが(笑)、すごく面白かったのが

🍎「飲まなきゃやってられない…飲んでもやってられないというような日々をお過ごしだったかなと想像して…」

お客さんの誰か「ほんとそう!」

🍎「ほんとそう!笑」(客席爆笑)

この流れが最高だったし、だからこそ3年前の閏日からの本日の『緑酒』の感慨深さだよな…と思わずにいられなかった。

美味しいものにこの後ありついて、健康第一でまたお目にかかりましょう、って仰ってたから速攻ご飯食べに行ったし、OTKは健やかに生きましょうね!

 

母国情緒

曲そのものもだしポリスお姉さんの可愛さ大爆発すぎて…間奏で長いホイッスル?をびよーんびよーんって吹いてるのが愛らしすぎるし、アンコールだからか正面向いてOTKめっちゃ見てくださるし、ホイッスルをマーチングのバトンみたいに振りながら歌ってるの良…もう国宝、いや世界遺産にしたい…

 

ありあまる富

「ギター 名越由紀夫」のご紹介からのあのイントロとMVの映像で泣きそうになる(実際泣いてる人いっぱいいらした)

スクリーンで改めて観て、こんなに美しかったんだ、ラストの水飛沫や色ガラスのきらめきが眩しくて、浮遊するひとつひとつの物たちや背景の空の青さや、なんか細かいことなんだけど、私たちの身の回りにある世界を丁寧になぞって確認して慈しむ感覚になった

 

その映像に重なるこの曲までの旅路が、期待したり絶望したり楽しかったり悲しかったり何かを得たり失ったり生きたり死んだりして、それで最後が「ありあまる富」なの、

世界がまだ不幸だとしても、もうあなたも私も生きてるだけですべて備わっているし、ただ其処に居るだけで良いんだってことじゃないですか、諸行無常のゴールってこれなんだなって…こんなやさしい終わり方ある…?

 

エンドロール

名越さんのギターの歪みの余韻に浸る中、SISのお二人が「諸行無常」のカセットをファミコンにセットすると…のドット絵エンディングに、ピコピコゲーミング『シドと白昼夢』めっちゃ可愛かったな!!!鯵野滑郎さん天才すぎ

各地でちゃんと背景のロケーション変えてる芸の細かさとか、メンバー紹介も担当楽器やパートに合わせてて個性的で素敵だった…

個人的にはくるくるまわる鶏と蛇と豚ちゃんのドット絵が可愛すぎてグッズにして欲しかったな…ぬいぐるみが欲しい…

 

"OTKときゃつらだけのもの"というパワーワードを胸に、にちじょうをがんばろうとおもいました


おわり

*1:ツアー前半は音源だったらしい。

*2:今思うと、このワンピのラインも『宝飾時計』のゆりかのセーラーワンピと似てて、その時点でkeisuke kandaっぽいな〜と思ったり

*3:バンドメンバーでなくて残念だけどとりあえず生存確認できて良かった

*4:現実問題、今年はアレですよね博的ななにか期待していいんですよね???→無かった〜しかし来年は閏年です🥺うるうるうるう